大東会館 過去の活動の記録

大東会館のホームページ上において行つてゐた案内・告知を掲載

「武士道研究会」第三十一回例会(十月二十三日《土》)の御案内

■寸土を譲る者は全土を失ふ 日下晋太郎
尖閣列島ぐらゐ小さな遠い島など譲ってもよいと思ふ者があるかもしれない。だが、寸土を譲る者は全土を失ふ。親切心から雨宿りの場と盗賊に軒先を貸したならばどうか。それは母屋まで、いや自らの命まで奪はれて仕舞ふ事にならう。譲ればそこに入って来る。退けば、そこに攻め込んで来る。これは、国際戦略上の常識である。平和ボケして、少しぐらゐはと譲歩してをれば、骨の髄までしゃぶられて仕舞はう。「変の至るや知るべからず、あに怠るべけんや」と、山鹿素行先生は説かれてゐるが、政治家はもっと危機感と気概を以って国事に当ってもらひたい。▼尖閣列島は、宮古島石垣島の北方にあり、沖縄県に属してゐる海域である。沖縄は戦争末期に本土から見捨てられたやに戦後の左翼は喧伝し、沖縄を左傾化へと導いて来た。しかし、特攻隊はこの沖縄を守るために、次々と出撃し、戦艦大和までが片道分の燃料を積み、玉砕覚悟で出撃していったのではなかったか。特攻隊が命にかへて守らうとしたものが沖縄であり、英霊が血を流して散華してゆかれたのが沖縄から尖閣列島にかけての海域であった。その意味で、この近海は祖国のために命を捧げられた英霊達の謂はヾ聖地であり、我々子孫の決して譲ってはならない領土である。▼現在、蘘國神社遊就館で開催されている特別展「神風」には、蒙古撃退の巨大絵画が数面掲額されてゐるが、その最後の場面は、『戦後の無惨』である。虐殺された住民の無残な姿、その屍を突くカラス…。平和だからといって安閑としてゐれば、かうなりますよと作者の矢田一嘯やこの絵を展覧しながら全国を講演して回った湯地丈雄は、さう訴へたかったのであらう。▼ここに描かれてゐる対馬壱岐も鎌倉武士が、即ち、我々の祖先が命を賭して守り抜いた島であり、決して韓国に譲ることの出来ぬわが領土と言へよう。誠に、時宜を得た特別展であり、十二月八日までの会期であるので、是非御拝観戴きたい。


■都内松陰先生関連史跡巡拝 幹事・大山晋吾
この度は、松陰先生のご命日を前に、①世田谷の松陰神社に参拝、隣接する先生の御墓を拝します。その後、②先生の処刑された伝馬町獄舎跡を訪ね、続いて、先生の御亡骸の葬られた③小塚原回向院の墓所を拝します。
▼①では先生の御墓の前で偕に「士規七則」を拝誦し、「みたま慰めの楽(笛)」を奏します。(但、当日は松陰神社の例祭日に当たり、混雑のため団体行動が取れない場合は参拝のみ行ひます。)②では、先生最期の呼び出しの折、吟じられた「吾今為国死」の五絶を偕に吟詠致します。そして、③では、「七生説」を偕に墓前に拝誦し、先生の神霊を奉慰申し上げたく存じます。▼その後は、京成立石に移り、直会(駅前の「栄寿司」)を行ひます。


■集合 十月二十三日(土)午前九時、松陰神社社務所前(東急世田谷線松陰神社前駅から徒歩五分)
■会費 無料(但、移動時の電車代、直会の飲食費等は各自で清算、尚、直会の飲食費は千円から二千円程度)
■予告十一月十一日(金)夜〜十三日(日)萩の松陰先生関連史跡巡拝《二泊三日の旅》(参加ご希望の方は、十一月一日までに幹事までご一報願ひます。)