武徳(武士道)研究会
第6回例会ご案内
前回、御講演を戴きました神屋二郎先生が逝去されました。最後のお力を奮ひ起こされて私共に御話し戴きました先生に心より感謝申し上げますと共に、その魂の雄叫びを確と受け止め、継承して参りたく存じます。
「刀剣講座―帝室技芸員宮本包則と靖國神社」
日本を象徴するものとして、菊と刀とがしばしば挙げられる。菊とは皇室の御紋章であり、刀は国、皇室をお守りする武士の魂とでも言ふべき存在である。また、刀には刀匠の百錬、萬錬の精神と魂が籠ってゐる。この日本文化のまさに粋とでも称すべき刀剣の基礎知識、歴史を数度に亘りお話しさせて戴きます。
まづ、第一回目は、刀剣に就いての基礎知識をはじめ、帝室技芸員宮本包則と靖國神社の繋がりに就いてお話し致します。包則は、平安時代に稲荷大明神の化身である「白狐」と共に名刀「小狐丸」を打上げたと伝へられる刀匠「三条宗近」を敬慕し、自らは幕末の世に於いて京都稲荷山の高峰「三ヶ峯」に百日参籠して「今小狐」とも称すべき名刀を打ち上げられた。また、明治に至っては、靖國神社の境内で伊勢の神宮御遷宮の奉献太刀六十六口等を鍛造、月山貞一と共に帝室技芸員として活躍した近代日本を代表する刀匠であった。
欧米首脳の証言で綴る大東亜戦争
大東亜戦争は、詰まる所、日米の戦ひであったが、もとを質せば、ヨーロッパの第二次欧州大戦にわが国が巻き込まれていったと云ふのがその真相であらう。独逸は次々と欧州諸国を席巻し、唯一残ったのは島国英国であった。勢ひに乗る独逸は、英国に対しロケット弾攻撃を開始し、窮地に追ひ込まれた英国は同じアングロサクソン民族の国家である米国に極秘裏に参戦を要請する。しかし、米国は中立国であり、民衆に反戦平和の
声も根強く、ルーズベルト大統領は容易に他国に参戦できる状況ではなかった。ここに、米国は独逸近海に囮り船を浮かべて挑発するが、独逸動かぬと見ると、今度は独逸と軍事同盟関係にあった日本へとその矛先を向けて来たのであり、これが昭和十六年に至る欧米の国際情勢である。今回の発表では、米国陸軍長官スティムソンの日記、米国石油相イッキーズの秘密日記、ホワイトハウスに於けるマッカーサーの証言や英国首相チャーチルの著書等を原文で講読しつつ、日米開戦の真相に迫りたい。
■日 時 7月8日(火)午後7時より
■会 場 大東会館 港区北青山3−3−27(電話03-3401-0963)