大東会館 過去の活動の記録

大東会館のホームページ上において行つてゐた案内・告知を掲載

武士道研究会第二十五回例会御案内

日蓮聖人と博多の大銅像 発表・大山晋吾
かの高山樗牛は、博多の東公園に建つもう一つの元寇紀念碑、日蓮聖人大銅像に対して、「是れ、蒙古調伏の妄誕に依拠せる妄挙のみ、無意義も甚し」と痛烈に批判してゐる。これは法華経さへ広まればたとへ他国に侵略されようとも致し方なしとする日蓮の「法華至上主義」に基づく批判であらう。
では、日蓮とは果たしてさやうな亡国の僧侶だったのか。確かに、厳密に史料を閲すれば、日蓮の蒙古調伏には根拠が無い。しかし、日蓮は、その立宗のはじめ、伊勢神宮の側に五十日の水垢離を行ひ、「吾、日本国の柱たらむ」との誓ひをもって参拝した敬神の僧であり、『立正安国論』、『守護国家論』を著し、国家守護に深く心を寄せる僧侶であった。日蓮に於ては、「国滅びるが第一の大事」であったのである。更に、『滝泉寺申状』には、「敵船を海に沈め梵釈に仰せ付けて蒙王を召し取るべし」と記す如く、日蓮の護国の精神が漲ってゐる。
日蓮は、私的には信者に対し法華経を広める事を最優先として強調した(法華至上主義)が、公的に幕府等に進言する場合は、『滝泉寺申状』の如く、護国の精神が強調されてゐるのである。ただ、かゝる史料(後者)が殆ど残されてゐないのは、『立正安国論』以降、幕府に虐げられ、公的進言の機会が殆ど無かった為である。
川添昭二博士は「日蓮の真意は正法の樹立によって蒙古が退けられる事を望んでいた」と記すが、実に正論である。法華経を携へて博多湾を睨む日蓮銅像は、誠に日蓮聖人の真実の姿を捉へた像であり、これを建設した佐野前励上人の真意を伝へるものであって、樗牛の如き痛烈な批判は必ずしも的を得たものとは言へぬであらう。


中国の覇権主義 発表・齋藤博先生
民主党が政権を取って半年の政策の裏には、中共の陰謀が明確になってきた。小沢・鳩山体制の極端な媚中外交は、元寇以来の侵略の危機と言へよう。特に、チベット・新疆ウイグル・モンゴル地区への弾圧は、凄まじく、台湾の併呑の次は中国沖縄自治区の設立、そして日本全体の解放を目論でゐるのが中共政府なのである。この中共朝貢外交さながらに小沢幹事長は大挙して押しかけ、忠誠を誓って来た。その直後の天皇陛下への無礼をはじめ、日本列島は日本人だけのものではありませんとして亡国的な外国人参政権付与問題・夫婦別姓による家族崩壊・与那国島への自衛隊派遣・外国人土地法の無視・日教組教育の推進等による急速な左翼化・中共への属国化による革命政府の樹立には、警告を鳴らし絶対阻止しなければならない。


■日 時 4月24日(土)午後6時より
■講 話 吉田松陰先生「赤川淡水の常陸に遊学するを送るの序」
■会 場 大東会館 港区北青山3−3−27
■会 費 千円(懇親費、但し学生は無料)
■幹 事 藤本隆之/福永武/細見祐介/大山晋吾


次回予告
五月例会 5月28日(金)