大東会館 過去の活動の記録

大東会館のホームページ上において行つてゐた案内・告知を掲載

武士道研究会

崎門祭斎行

輪 読 谷秦山先生「炳丹録ノ序」

 崎門祭は、山崎闇斎先生、並びにその門下の先生方の忠魂をお祀り申し上げる祭典です。闇斎先生は、江戸初期に生まれた朱子学者で、当時は朱子学が幕府の官学でした。朱子学の根幹は、大義名分を明らかにする事にありますが、多くの学者は、幕府に仕へて疑ふ事を知りませんでした。ひとり、闇斎先生はわが国に於いては、幕府に仕へる事よりも、天皇様に臣民としての誠をお捧げする事こそ、日本人としての大義であり道であると覚醒されたのです。
 また、先生は、弟子達に質問されます。もし、孔子が兵を率ゐてわが国に攻めて来たらどうするかと。朱子学孔子は聖人と仰がれます。弟子達は誰も答へられません。先生は、ひと言。その時は孔子と戦って、その首を刎ねるのだと教へられました。
 この闇斎先生の弟子に『靖献遺言』を著された浅見絅斎先生がをられます。靖献遺言は、シナの忠臣達が死を賭して信念を貫いた、その死に様を掲げた書物です。幕末尊皇の志士達は、皆この書を懐にし、何時どこで斃れてもよいやうに、精神を鍛錬されてゐたと云ひます。崎門学は、橋本景岳先生、梅田雲濱先生をはじめ、多くの志士達に影響を与へ、明治維新への大きな原動力となりました。
 さて、いま政府要人は、五十年間で一千万人の移民を受け入れると言ひ、与党の政治家達も、外国人参政権の法案可決に躍起となってゐます。戦後六十数年の教育によって、極度に国家意識が低下した所へ無数の外国移民を受け入れ、これに参政権を与へたならば、どうなるでせうか。今、わが国はかゝる危機に瀕してゐるのです。
 こゝに於いて崎門祭を斎行し、闇斎先生、秦山先生、また維新の志士達の神霊の御照覧を戴き、現代に生きる侍として、祖国日本をお守りする精神を鍛錬し、気概を奮ひ起こして参りたく存じます。


■日 時 十月七日(火)午後六時半より


■会 場 大東会館 港区北青山三の三の二七


■幹 事 藤本隆之/福永武/細見祐介/大山晋吾


■会 費 千円(玉串料、但し学生は無料)


■尚、当日は、不昧流のお茶の御点前のご奉仕がございます。