大東会館 過去の活動の記録

大東会館のホームページ上において行つてゐた案内・告知を掲載

武士道研究会 第十回例会ご案内

皇居への汚水流入問題と今後の対策について 清水政彦氏(午後六時半から八時、含・質疑応答)
現在、皇居のお濠には東京都の下水管から汚水が流入してゐます。その吐口の数、内濠四箇所と外濠十箇所。東京に雨が降るたび、これらの吐口から年間三十回〜四十回もの頻度で汚水がお濠に溢れ出してゐるのです。この実態については、「文藝春秋」十二月号で詳しくレポートしてをりますが、今回は上記の記事発表後における当局の対応や、マスコミ・国民の反応についてお話しさせて頂きます。特に、霞ヶ浦の浄化活動を行つてゐるNPO法人から頂いたご提案は大変興味深いものであり、是非多くの方に知つていただきたいと思ひます。これは、富栄養化した水面に筏を浮かべ、植物を植栽することによつて、自然の力で正常な生態系を回復させるといふ試みです。既に霞ヶ浦で一定の成果を挙げてをり、予算的にも技術的にも対応しやすい取り組みであるといへます。
当日は、当該活動の内容を詳しくご紹介するとともに、これをお濠の浄化事業に応用するための枠組み作り、体制づくりについて提案申し上げたいと考へてをります。


剣豪・幕末の三舟―海舟・鉄舟・泥舟 大山晋吾氏(午後八時から八時五十分)
幕末の「三舟」とは、勝海舟山岡鉄舟高橋泥舟の事である。彼等は書に秀で幕末の「三筆」とも言ふべき存在であったが、同時に各々名の通った剣豪であつた。
海舟は、直心影流十三代を継承し「剣神」と称された男谷精一郎の直門であり、その一族であつた。
鉄舟は,千葉周作に学び、後に無刀流を案出した剣豪であり、また泥舟は、鉄舟の義兄であり、槍術で入神の技と称へられた程の名手であつた。
勝と西郷が田町の薩摩屋敷で会見し、江戸城無血開城を実現した事は有名である。だが、その事前工作の為に、徳川慶喜公の命を受けた高橋泥舟が義弟の山岡鉄舟を推挙して駿府に派遣、鉄舟は西郷と会見して、見事に事前工作に成功してゐた事は余り世に知られてゐない。
今回は、右三舟の史跡を紹介しつつ、勝海舟西郷南洲西郷南洲山岡鉄舟との繋がりに焦点をあて、その武士道精神の一端を垣間見てみたい。


日 時 12月16日(火)午後6時半より
会 場 大東会館 港区北青山三の三の二七
幹 事 藤本隆之/福永武/細見祐介/大山晋吾
輪 読 谷秦山先生「炳丹録ノ序」
会 費 千円(懇親会費、但し学生は無料)
平成20年 武士道研究会の記録はこちらをご参照ください